志那そばや本店には行った事がないのだが、志那そばやのラーメンが好きで博物館店には良く行っていた。
ここ2年くらい行っていなかったのだが、先日行ったらなくなっていたのだ。
なぜそう思っていたのかはわからないが、ずっとあるものだと思っていたのでちょっとショックを受けた。好き嫌いはあると思うが、自身では醤油ラーメンの1つの完成形だと思っている。
少し脱線したが、ショックを受けていても腹は膨れないので違うお店探し。
2店舗入ることを決めるが、そのうちの1つはすぐに決まる。日本で初めてのラーメン店と言われる「来々軒」。澄んだスープの醤油ラーメン。そっち系の口になっていたので迷うことはない。ちなみに博物館には現在、澄んだスープの醤油ラーメンを出す「利尻らーめん 味楽」があるのだが、以前頂いたので今回は候補外。
ショックを引きづったまま来来軒に行くが、券売機で見る商品画像で少しテンションがあがる。
「いいぃ、醤油ラーメンだぁ」口に出すと気持ち悪い人なので心の中でつぶやく。しかも青竹打ち麺だと?ワンタン迄あるじゃないか!!期待せずにはいられない布陣。もはや志那そばやのことなど忘れていたのは言うまでもない。
ワンタンメンを購入し、いざ入店。
定員さんは昭和にあったような純喫茶風なエプロンをしたウェイトレスさん。かわいらしいお嬢さんで上品に挨拶をしてくれる。厨房のお兄さん方もうるさくなく、不愛想でもなく丁度よい元気っぷりで挨拶をくれる。丁度良い元気っぷり?
ワクワクしながら待つこと5分程度。ついにきた。ワンタンメン。
手を伸ばせば触れられる位置にあるワンタンメン。味の濃そうな醤油色したワンタンメン。ゆらゆらと湯気が立ちのぼり、スープの表面で油とネギがヌラヌラと妖艶な模様を作り出している。
匂ってみる。香ばしい醤油と油の香り。
「うん、これは醤油ラーメンだな」心の中でつぶやく。
おもむろにレンゲを持ち、スープを一口すすってみる。
「……うまいっー!」
鶏と煮干しのうまみがしっかりと感じられ、かつ醤油の香ばしさが引き立つ。想像していた以上にパンチの効いたスープだったが、強すぎないレベルで実にバランスが良い。
そして麺を一口。
色白でキレイな肌つやの細ストレート麺。小麦の味もしっかりと感じることができる。
……
………ストレート麺?
あれ?青竹打ち麺じゃない?
間違って入れたのであろうか。まぁいいか。
具はメンマと焼き豚とワンタン、少しネギ。
昔ながらの町中華なメンマに、煮豚ではないあまじょっぱく香ばしさが立つ焼豚。
大きめな皮を使ったトゥルントゥルンのワンタン。
「これはあれだ、うまいあれだ」と呟きながら夢中で食べさせて頂きました。
麺が青竹打ちじゃないのに気付いたのは食べ終わってから。おいしかったので途中で気付きませんでした。笑 青竹打ちのストレート麺なのかもしれないが、そんなのあるのかは知りません。
※その後、青竹打ち麺は100食限定だと知りました。
話が変わりますが、横浜にお気に入りの醤油ラーメン店があり、勝手に「ガッツリ系醤油」と呼んでいます。ガッツリと呼んでいますが、いわゆる次郎系とか家系とかではなく、濃ゆい醤油ラーメン。でもここのラーメン、後半で飽きてきてしまうんです。これは私がおっさんだからだと思いますが。来々軒さんのスープの濃さは最期迄ギリギリおいしく食べることが出来る濃さだと感じました。
また博物館に行きたくなる店舗が出来て良かった。次の次からはこの店1本になりそうです。ちなみに、来来軒さんの次に八ちゃんラーメンにミニで行きましたが、きつかった泣 行くなら1件目がおススメです!>八ちゃん